top of page

音楽療法のプロセス

①アセスメント

 その地域(集落)の特性、生活や文化背景、住民の気質、どのような思いで音楽療法導入に至ったかを聴取する。

 施設であれば、施設の成り立ちや音楽療法の位置づけを確認する。

 対象者の疾患や既往歴、リハビリの目的やそれに対する進捗状況、服薬等について確認する。

 会場の構造を把握し、そこで音を出すことでどのような影響があるかを想定しておく。

 

②目的・方法の設定

 音楽療法セッション中における目標を、リハビリの目的に沿った形で設定する。

 生理学、解剖学、心理学などの理論的根拠に基づき、アプローチの方法を決める。

 声の出し方や選曲、演奏の仕方や楽器の用い方などを、数ある活動方法の中から、対象者に合わせて選別する。

 

③セッションの実施

 対象者の様子をよく観察し、ペース配分、音量、活動の難易度などを調節しつつ、心地よく目標達成に向けた活動と

 なるよう配慮しながら行う。

 

④記録と評価

 セッション後、対象者や主催者へのアンケートを実施したり、感想を聴取する。

 対象者の様子を観察し、セッション前とどのように変化が見られているかを把握する。

 目的の達成度を評価するために必要な指標(血圧測定、認知レベルの検査、覚醒レベルの検査、対象者の自己評価等)

を測定する。

 ※講座など1回で完結するものは、ここでクローズ。

 

⑤再アセスメント

 ④のふりかえりをもとに、他職種とも意見を交わしながら、今後の方向性を再検討する。

 ②以降を繰り返す。

 

bottom of page